キジバトの巣立ち

2001.5.6− 6.1 

2001.8.21 更新 


私の家のベランダにハトが巣を造っているのに気がつきました。どうやら、卵を抱えているようです。卵がかえり?ヒナが巣立つまで??私と一緒に観察してみませんか?


抱     卵

5月6日(日)〜12日(土)

数日前から気になっていたのだが、ベランダの戸袋の上にハトが巣を造っているようなので、調べてみることにした。といっても、直接のぞいたのでは驚かせてしまうので・・・・・

以前、秋葉原で手に入れたCCDカメラ基板に細工をした手製のビデオ装置を自分の部屋のコンピュータに接続して観察することにした。

 

要するに監視カメラをセットした状態。モニターを見てみると、一羽のハトが、巣にうずくまっていて、どうやら卵を温めているようだった。

運よく、巣が電灯の近くだったので、暗くなっても様子を伺うことができる。もちろん、安眠妨害には注意。ハトに迷惑がかからないようにしなければ。

朝夕は、気温が下がるので、ハトは、羽毛を逆立てて体温を保持するのでムクムクになった感じである。 同じ個体でも羽毛を逆立てている時とそうでない時とではだいぶ様子が違う。

モニターを見るときは、必ず抱卵している状態が見られるのだが・・・・・・まさか、ずっと抱卵している訳ではないのだろう。当然、餌を食べに出かけるのだろうし、つがいの相手と交代をするのかもしれない。ともかく、親バトがちょっとでも巣を離れてくれれば卵の様子が分かるのだが。


ハ  ト  の  卵

5月13日(日) 巣の中をのぞくチャンスがやってきた。

いつものように観察していると、ハトの姿がモニターから消えた。チャンス到来、さっそく巣を覗くと・・・・・・巣の左下側面にある白いのは親バトの羽毛であることに注意して見ると、巣の中には卵が2つあることが確認できる。

1〜2分後、ハトは戻ってきた。つがいと交代したものか、ちょっと用事を済ませてきたのかは分からない。ハトの顔の識別ができるとよいのだが。

ともあれ、卵がかえれば、巣の中は2羽のヒナで賑わうことになる。無事に孵化するとよいのだが・・・・。


つ   が   い

5月19日(土)

外を見ると、ベランダの物干し竿に一羽のキジバトがとまっていた。親バトが巣を離れているのか? モニターを見ると、いつもの抱卵している姿が映っている。とすると・・・・・・竿に止まっているのは、奥さんか旦那さんということになる。

竿のハトは、やがて抱卵しているハトへと近づいて、なにやら相談。

つがいの相手の出現によって、抱卵はどうも2羽で交代してやっていることが伺えるのだが、実は、この日のつがいの対面には別の意味があったのだ。それは・・・・・・・・。


孵   化

5月20日(日) ヒナの誕生!

昨日のつがいの会話の内容は、「ヒナがそろそろ生まれそうなの・・・・」だったみたいだ。

ヒナの頭とからだには、黄色の毛が生えている。この黄色は、卵黄の色だろうか?

ヒナの瞼はまだ閉じている。まだ、まわりの世界が見えないのだろう。ヒナのかたわらには、まだ孵化していないもう一つの卵があるのが見えるだろうか。

 

親バトは、時々ヒナのくちばしを刺激し、食餌を促している。親バトからのえさは、「ピジョンミルク」と呼ばれる栄養物を口移しで与える。下の画像をclickすると映像が見られます。

瞼 が 開 く

5月22日(火)〜25(金)

瞼が開くにつれて、からだ全体がしっかりしてきた。25日の朝には、羽ばたくところも見せてくれた。

親バトは、まだ孵化していない卵も生まれてきたヒナ同様に大切にしている。

生まれてきたヒナと比べると日数がだいぶ経っているので、残念ながら無精卵かもしれない。

 

 


親 の 子 離 れ

5月26日(土)

瞼が開いてから、次に目立つ変化は羽毛の成長である。当初、生えていた黄色い毛の間から剛毛状のものが見られるが、これがやがて羽毛になる。

この日は、早朝までは、親バトはヒナに寄り添っていた・・・・そこでツーショット。しかし、日中は、頻繁に巣を離れることが多くなった。

そして、この日の夕方、巣に親バトは戻らなかった。ヒナは、初めてひとりぼっちで夜を明かさなければならなかった。


この日は、電灯は点けずに赤外線カメラをセットし、ヒナに刺激を与えないように注意して観察することにした。

夜の10時半頃、モニターを見ているとごそごそと動きながら翼を広げ羽ばたくしぐさを示した。

知らぬ間に、羽毛が生えそろって小さいながらも立派な翼を見ることができた。


カメラ位置を変えたりすると、人の気配を感ずるのか、警戒音を発する。(神経が過敏になっているのだろう今日はこれまでにしておこう。)


 親バトは、子から離れて夜を過ごしているが、明朝真っ先に子どものいるところにやってくるのだろう。


羽 毛 の 発 達

5月27日(日)〜28(月)

体に生えていた黄色い毛は、抜け落ちたのかあまり目立たなくなってくるとともに、羽毛の発達が著しい。一日ごとの変化が大きいのは、おそらく羽毛はつぼめた傘を開くようなしくみになっているのではないだろうか?

剛毛状のものがつぼめた傘で(一番左側画像のヒナの目の下の剛毛)、やがて傘が開いて羽毛となる(同じ画像のヒナの頭部の羽毛のように)・・・・・のではないだろうか。

くちばしは、親のものと変わらないくらいしっかりしている。


羽 ば た き

5月29日(火)

狭いスペースで、巣立ちのための羽ばたき練習が始まった。以前見せてくれた、真夜中の羽ばたきとはだいぶ異なり力強くダイナミックな羽ばたきである。

の画像をclickすると映像が見られます。

キジバト特有の羽毛のまわりの縁どりが現れてきた。画像の手前には依然孵化しない無精卵がある。

羽ばたき練習がだんだん本格的になってきた。


両      脚

6月1日(金)

昨日の朝もそうであったが、両脚でしっかり巣に立っている姿が見られるようになった。画像は、後ろ向きのアングルで分かりにくいが、太くしっかりした脚が分かるだろうか。

翼の下の羽毛はまだ生えそろっていないが、脚もとの無精卵と比べると、だいぶ体は大きくなり、もうヒナと呼ぶにはふさわしくない。

 

10日前の姿と比べると立派な若バトとなった。

孵化してから・・・・・目が開き、親が子離れをするとともに、羽毛が発達し、羽ばたきを始め、両脚で立つ。

この急激な変化の間、ヒナが口にしたのは、親から口移しによって与えられた「ピジョンミルク」である。ピジョンミルクには何か秘密があるのだろう。

 


巣   立   ち ?

6月1日の晩、仕事から帰って、いつものように外灯を点け若バトの様子を見ると・・・・・

なんと若バトの姿が見えないのだ!!

そこにあるのは、ぽつんと残された孵化しなかった卵の姿だけ。

若バトはどこに?まさかネコに襲われたのでは・・・・?

しかし、巣の状態からはそのような争いがあったとは思えない。数日前からの羽ばたきの練習ぶりからすると、きっと、巣立ったのだろう。

 


追      記

巣立ちは、もっと劇的なものを期待していたのですが・・・・残念ながら、その映像をとらえることは出来ませんでした。約一週間後の6月9日(土)の午前中、巣で鳴いているハトを目撃。カメラは既に外していたため、親バトなのか若バトなのかは不明。翌10日(日)の夕方、隣の家のテレビアンテナに二羽のハトがとまっているのを発見。一羽の方は、落ち着かない様子でさかんに毛づくろいをしていました。生えそろいつつある羽毛を整えているようにも見えます。巣立ったあの若バトが、孵化後の約10日間を過ごした古巣を見に来たのかもしれません。今回のキジバトの観察は以上で終わりです、巣を片づける時に分かったのですが、モニターで見ていたものの他に、もう一つの巣がありました。この戸袋の屋根は、子育てによく使われているようです。また、観察する機会がありそうです。

Fabre 


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